恋人と事故に遭ってから今年で18年。
死別という悲しい十字架を背負い、決して切り離すことができなかった18年。
今年に入って私が自分の使命・役目に気付いてから、パーっと霧が晴れた感じがしていました。
まさに、「喪が明けた」という言葉がピッタリだったと思います。
この変化の中、真っ先に思ったのは、亡くなった恋人のご両親にも会いに行くこと。
そして、これまで関わって支えてくれた大学の同級生にお礼が言いたいということでした。
その願いが早くも叶うときがきました。
きっかけは、イチローです。
☆☆☆
1997年にニュージーランドに一緒に渡ったメンバーで、22日に大阪・天満で同窓会を開催しました。
今でもFacebookでほとんどのメンバーがお互いに繋がっていて、
仲間内では会ったりすることがあったけど、
グループの垣根を越えて日本各地から集まったのは今回が初めて。
ニュージーランドに渡った1997年4月半ばから、21年の年月が流れました。
子ども一人が成人していてもおかしくない時間。
大きな時間が流れました。
☆☆☆
同窓会のそもそものきっかけは、
シアトル・マリナーズに電撃再移籍したイチローでした。
シアトルには、ニュージーランドの大学で2年目まで一緒に生活した友人A(写真の黄色のTシャツの後ろの人)が国際結婚して暮らしていました。
イチローが大好きな私は、
いつか彼女に会いに行くときはイチローも応援しに行きたい、と思っていました。
いつかいつか、と思っているうちに
私は結婚し、コンスタントに仕事を始め、子どもができ・・・
そのうちにイチローがシアトルを去ってしまい、
シアトルはどんどん遠い存在になってしまいました。
イチローが再移籍したというニュースを聞いて
私は飛び上がって喜びました。
そしてすぐに両親に連絡して
二刀流の大谷投手とイチローが対戦しそうな日に、シアトルに行こう!と誘いました。
試合の日程や飛行機のチケットを調べていましたが
一向に彼女には連絡が取れない。
たまに連絡を取り合っていたHotmailにメールしてみたけど、返信がなくて。
それ以外の連絡先は現地の住所しか知らない。
そこで、ニュージーランドで暮らす共通の友だちに連絡をして、他に連絡先を知っているか尋ねました。
そしたら、シアトルの友人Aは今日本にいる、とのことで、日本の携帯番号を教えてもらい、その足ですぐに連絡してみました。
久しぶりの友人Aは、『昨日、日本に帰ってきたばかり』でした。
今回、日本の友達には日本に帰ることを連絡していなかったそうで、
電源を入れたばかりの日本でしか使わない携帯に電話がかかってきて、驚いたとのことでした。
さすが、タイミングばっちり。
これぞ第三の目の力かな。
ただ、私たちがシアトルに行きたいと思っていた日にはまだ彼女は日本にいるとのことだったので、シアトル行きはあきらめました。
そこで思い立って、亡くなった恋人とも仲が良かった彼女に、一緒にご両親のところ(大阪)に行ってくれないかと聞いてみました。
彼女は快諾して一緒に行くと言ってくれたので
せっかく東京から大阪まで来てくれるなら
大阪近辺に暮らす同級生にも声をかけようと
亡くなった恋人のいとこ(同じ大学に数か月だけ通った同級生。写真の後方・私の隣の黒いポロシャツの人)にお願いして会場の手配をお願いすることになりました。
私も神戸に住む友達に声をかけ、恋人のいとこも声をかけ、東京の友だちも声をかけ、
それぞれが声をかけたい人たちに連絡して、どんどん話が広がっていきました。
最終的にFacebookで同級生に声をかけてくれて、当日集まったメンバーは13人。
東京・金沢・倉敷・北九州からも参加してくれました。
☆☆☆
なぜ4月22日の開催になったかというと
5月中旬に友人Aがシアトルに帰ってしまうから。
そして、子どもがいたり、平日仕事の人が多いので、土日のどちらかで開催したいな、と。
そして、幹事の都合で土曜日なら夜の開催、日曜日なら昼過ぎから開催可能とのことでした。
ゴールデンウィークは交通機関も混むし高いし、すでに予定が入っている人もいるだろうから、ゴールデンウィークを外して土日でお日柄がいい日を調べました。
21日(土)は天恩日。
22日(日)は神吉日。
東京や九州の友だちも、昼過ぎスタートなら日帰りも可能だと思って、22日の開催にしました。
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この日、同窓会の前に、亡くなった恋人のご両親のもとを7年ぶりに訪れました。
その1週間くらい前にお母様にお電話して友人4人と一緒に伺いたいと連絡したとき、お母様の声が心なしか弾んで聞こえて、本当に嬉しく感じました。
電話口で私はやっぱり泣いてしまい、
当日、仏壇の前でもやっぱり泣いてしまい、
でも、あふれてくるのは後ろ向きの涙ではなく、温かい涙でした。
同窓会では、大学を離れてからのそれぞれの人生を自己紹介してもらいました。
私は、やっぱりほぼほぼ泣きながら(笑)、この会を企画した経緯をお話させてもらいました。
とめどない気持ちを綴ったメールや手紙にいつも付き合ってくれた友人。
一緒にシェアハウスしてくれた友人。
平日の夜や週末に遊んでくれたりした友人。
支えてくれたみんなにありがとう、の気持ちを伝えることができました。
卒業後、社会で活躍するメンバーに、恋人との死別で負い目や引け目を感じて、これまで気軽に声をかけられなかった私を筆頭に、
参加したメンバーの中にもいろいろなストーリーがありました。
中には18~21年ぶりに会うメンバーもいました。
途中で大学を辞めたことで、同級生を疎遠に感じてしまっていたメンバー。
学生時代は仲が良かったのに、何かの理由で連絡を取り合えなくなってしまったメンバー。
赤ちゃん連れで遠出の外出に自信がなくなってしまったメンバー。
今回、私が声をかけたことで、
疎遠になっていたメンバー同士が再会でき、
みんなが笑顔になったのを見て、本当に開催してよかったな、と思いました。
私はみんなの笑顔にお腹がいっぱいで、ほとんど食べ物が喉を通りませんでした(笑)
プライベートが大変でも明日からがんばろう、と思ってくれたり、
これをきっかけにもっとこういう会を設けようと思ってくれたり、
次はもっと人数を集めて盛大に同窓会をしたいと思ってくれたり。
きっかけは私の心の回復だったけど、
マリナーズに再移籍したイチロー、
シアトルに暮らす友人、
いつも声をかけてくれる亡くなった恋人のいとこ、
誰一人欠けても開催できなかった。
きっと私と同じように今回の同窓会を一番嬉しく思ってくれたのは、亡くなった恋人かな。
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振り返れば、友人Aと連絡が取れたのが、3月22日でした。
そのちょうど1ヶ月後の4月22日が同窓会の日となりました。
そして、なんと、イチローは10月22日生まれ!!
恋人が亡くなったのは22歳のとき。
よくよく考えたら、1997年にニュージーランドに留学してからこの4月で22年目に突入しました。
イチローは、私たちの事故の3日後にメジャーリーグ入りのため渡米しています。
(私の娘は誕生数22で、この春、2組の出席番号22番になっています♪)
22のご縁。
「数霊に秘められた宇宙の叡智」には
22という数字は
「安定化をもたらす数霊。」
「基礎がきっちり固まり、型ができて整った中から、鷹が飛翔するようにエネルギーが噴出していく。」
とあります。
自分にあてはめると、その通りだなと思います。
そして、「基礎・安息・鷹・型・空海」と並ぶ数霊22のキーワードのなかに、「韓国」がありました。
実は「韓国」・・・
まさにこの同窓会をきっかけに、「韓国」が再び私の人生にやってきたのです。
それはまた次回お話させていただきます。
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本日も長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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