一緒に暮らした13年半。愛犬の旅立ち。


前足の骨肉腫と内臓腫瘍で余命1ヶ月と言われた愛犬ノンが

3ヶ月がんばって、閏日の夜にひっそりと旅立って行きました。



この一週間は水しか飲めなくなっていたから

死期が迫っていることはわかっていたけど

まだどこかで明日も続くと思っていました。


夜11時過ぎ、目を離した5分くらいの間に

隣に座ってゲームをしていた夫も気付かずに

目を開けたまま静かに息絶えていました。


私がお風呂から出てくるのを待っていたのかもしれない。

夫もノンの横に座っていたし

またすぐ夜中に起こされるだろうと思って

声をかけずに娘が待つ布団に入ってしまって。


抱き上げた時にはこれまでずっと感じてきた首を支える力も消えていて

それまでノンの身体を生かし続けていた何かがないことがわかりました。


ひとしきり家族で名前を呼んで泣いて身体をさすって。

でももう生き返ることはありませんでした。


閏日に亡くなるなんて、やっぱりスゴイな、ノンは。

小さい時から頑固で我が強くて、意思のかたまり。






でも最後にわかったのは、とっても頑張り屋だったということ。




12月からは後ろ足が動かなくなって

3ヶ月近く歩けず、寝たきりの状態でした。


足が悪くなるまでは自由に家の中を歩きまわっていたのに

この介護生活で、すっかりそんな風景を忘れていました。

ちょっと前までは、トイレについてきたり、浴室の前に座って私のお風呂が終わるのを待ち続けていたり。


そんなノンの行動を深く考えもしなかったけど

少しでも私の近くにいたかったんだな、ということに

亡くなってから気付かされました。


3ヶ月に及んだノンの介護生活は

小さい頃から仕事で留守番ばかりさせて

ノンにかけてあげられなかった時間を埋めるかのような濃密な時間でした。


慣れるまでは夜鳴きで夜中に何度も起こされて

戸惑いや眠らせてもらえない怒りもあったけど

もう眠れなくてもいいやと覚悟を決めた時から

ノンの介護は心なしか楽になっていきました。


昼夜構わずよく鳴いて

おしっこやウンチの処理をしたり

ご飯やお水を与えたり

床ずれがないように数時間おきに寝返りさせたり

天気が良くて暖かければ抱っこでお散歩したり。


仕事や買い物で外出しても大丈夫かなと気にかけているし

いつもどこかでずっと気が張っていたから

娘の学校休校とあいまって

なんだか今は無気力状態です。


火葬が終わって

家の外で空を見上げたらきれいな月が見えて。

しばらくして太い太いひこうき雲が。



私がよくお散歩の途中に空の写真を撮っていたからかな。

ノンが気をきかせてくれたのかもしれない。


今思えば、ユーミンの歌を意味しているようでもあり・・・。



旅立つ日の昼間に

ノンが、隣で横になって話しかける私の目を見て、

口を開けてかすれた声で

『アー、アー』『アー、アー』と

渾身の力で何かを伝えようとしていました。


夫も驚いて、『何か話してるね』と聞き耳を立てたけど

何を言っていたのかはわからず終い。


初めて聞いたノンの魂からの声でした。



13年半、ずっと一緒に暮らしていたから

やっぱりノンのいない家は静かで寂しいな。



<<SONG OF THE DAY>>




3/24 追記・・・

<ペットを飼っている方におすすめ>>



11月末に余命1ヶ月と言われたノンが

3ヶ月も食欲旺盛で生きられたのは

わらにもすがる思いでネットで探して購入した

ペットの水素水のおかげだったかもしれません。


友だちの慢性腎不全の猫ちゃんも

水を飲まなくなったり食べなくなったりして困っていたところ

この水素水は飲んだり、ご飯にかけたら食べるようになったりしたそうです。

(診断から2ヶ月弱で旅立ってしまいましたが・・・)


私はこのペットの水素水にとても感謝しています。